だぶるにゃんこ　<JAVA＋文章版>

＊

「うにゃ、うにゃあ♪　……ね、どうかな？」

「……どうかな、と聞かれてもな。なんだその格好は？」

「うにゃ？　シェルロッタと一緒にするんなら、やっぱ合わせた方がいいのかなー、と思ってさ、急いで作ってもらったんだよ。ばーさーかー装備」

「……それのどこが狂戦士なんだ？」

「わかんない。けど、いいじゃん、重要なのはネコミミだし」

「耳はいいとしてもだ、なんだその服は！？　露出が多くて、ほとんど水着か下着じゃないか！」

「う～ん、水着というかラ○ちゃんのコスプレに見えるけどなぁ。それにこの服、手足にもふもふなのが結構ついてるから、見た目より暖かいよ」

「あ、そうなのか？　……いや、そういうことではなくだなぁ」

「あ、それとね、この服ずらすの楽だから、おっぱいとかすぐに出せるんだよ。ほら」

ぽろんっ

「みぎゃ！？　こ、こらいきなり何を！？」

「もー、いまさら何いってんの？　これからナニをするかって、知っててここにいるんじゃないの？」

「そ、それは……そのぉ……」

「シェルロッタが、『最近相手してくれないー』とか、『お話の機会が減ったー』とかいってるから、一肌脱いであげたんじゃん」

「た、確かに不満は言ったが……どうして一肌どころか、全部脱ぐような展開になってるんだ！？」

「えー、シェルロッタは、彼とするの嫌なの？」

「い、嫌なわけがないだろ！　ただ、もっとこう、情緒というか……ゴニョゴニョ……」

「……だったらさー、もっとしやすい服に着がえてきなよ。わたしみたいにずらしやすいヤツとか」

「そんな服き、着られるかぁ！」

「シェルロッタの分も作ればよかったかなぁ……しかたない」

むぎゅっ

「にやぁ！？　こら！　何をする――」

「シェルロッタが脱がないんなら、わたしが脱がしちゃうもんねー♪」

「ば、馬鹿者っ！　みやぁ！？　し、尻尾をつかむなぁ！」

「むぅー……やっぱこの服よくわからないなぁ。コレ、どうやって着てるの？」

「いいから！　離――はにゃぁ！」

「でもさ、へたに服着たまんまだと大変だよ。ずらせるのだといいけど、そうじゃなきゃ破かれちゃうかもよ？」

「な、なんだそれは……？」

「うーん、なんだろね？　外でばっかだったせいもあるだろうけど、そういうのが好きなんだと思うよ。
わたしも結構、装備品とかダメにされちゃったし」

「なっ――」

「終わったらすごい謝って、自分のお金ですぐ新しいの買ってくれるけど。意外に、勢いがつくとすごいよね」

「ああ、それは昔からそうだな、あの子は。基本的にがんばりやだから――」

「隙ありっ！」

ズルッ！

「にゃぁっ！？」

「あは♪　ちっちゃくて可愛いよねー、シェルロッタのおっぱい」

「お前のがでがすぎ――はにゃ！　か、勝手につまむなぁ！」

「ふっふっふ……そうやって胸を隠してると、えい！」

ズルルッ！

「にゃぎゃぁっ！？」

「よーし、二つ目クリアー！」

「こら！　か、返せ！」

「そっかぁ、コレこんな風に――」

がちゃっ

「あっ」

「にゃっ」

「もー遅い！　待ちくたびれちゃったよ」

「にゃ、いや！　これはその……」

「脱いだ方がいいっていったのに、全然聞かないんだよ。がんばってみたけど、ちょうちんぶるまーしか脱がせなかった」

「ちょ、ちょうちんぶるまー！？」

「あれ？　ちがうの？　……まあいいや。ほら、はやく始めよ。わたしもシェルロッタも、すっごく楽しみにしてたんだよ♪」

「わ、私は別に……」

「ついさっきだってね、ずーとお風呂にこもってて、何度も身体洗ってたんだよ。試しに嗅いでみなよ」

「にゃにゃ！　いきなり近づくな！　こら！」

「あはは。ね？　すっごくおいしそうでしょ？　でも、わたしだって色々してみたんだ。にゃん♪　どうかな？」

げしっ

「……人の目の前で、キツツキみたいに何度もうなずくな！　あと、彼女と私の胸を交互に見るなぁっ！！」

「にゃは、君のも元気になってきたね、そっちも辛抱できないでしょ？　はやく、はやく♪」

「そ、そうだな。じゃあ、こっちのベットで……ん？」

「え？　立ったままがいいの？　ベットだとシェルロッタがシーツに丸くなって隠れるから？」

「お、お前は！　私をなんだと思ってるんだっ！？」

……

「え？　あ、いや、あの時はだな……たまたま暖炉が使えなくて、流石に寒かったからであって、け、けっして恥ずかしかったとかでは……」

「いまさらだよねー、裸ぐらいお互い見慣れてるだろうに」

「う、うるさい！　二人ともにやにやするな！」

「とにかく了解。じゃあ、こんな感じでいい？　ほら、シェルロッタも」

「わ、わかってる！　こ、こうでいいのか」