FFCCEoT企画

< シェルロッタを色々着せ替え隊>

   

その八
誓いの装備








「さて、今年最後の着せ替えは、
  誓いの装備こと、ウェディングドレスです」








「おぉー! 
 シェルロッタさん綺麗ですー、すごいですー」








「まったく、こんな物……私が着ても意味はないだろうに」









「じゃあじゃあ、わたしも着てみたい!」









「……駄目だ」









「ええ〜!?」









「ほ、ほら、一応私が色々着てみる企画な訳だし。
 シャク・シィには、一回り小さいサイズだし……」








「どう見ても、胸は入りそうにありませんしねぇ」









「う、うるさいっ!」









(……さっきまで、あんなに嫌がってたのに)









「いいなー、シェルロッタだけ花嫁衣裳、いいなー」









「やっぱり、憧れちゃいますよねー。
 ホクトさんはどうですかー」








「え? ボク!?
 そ、それはまぁ、気にはなるけど……」








「何、そんなに気にすることもあるまい。
 お前たちなら、そのうち必ず着る機会がある。
 楽しみに待っていろ」







「そうそう、シェルロッタのゆーとーり」









「シャク・シィなんかもう、明日着てても可笑しくないじゃない?」









「すでに相手が……ねぇ?」









「――っ!」









「そ、それはいくらなんでも無理だよー。
 だってほら、その……」








「……」









「……ダメ、だよね?」









「当ったり前だー!
 米のひとつもろくに研げない奴に、ウチの子をやれるかー!」








「うぅ……ちょっとはできるようになったもん」









「上達しているのは認めるが、
 まだまだお前には任せられん! 
 他にも――」








「……あの子におにぎりを作るたんびに、
 私にご飯を炊かせたのは、どこのどなただったかしら〜?」








「い、いや、それはだって、
 コウスイの奴、イリーナの炊く飯の方が良く食べるし……
 私が炊くと何かボコボコいってるし……その……ごにょごにょ」







「……」









「……別に、ご飯ぐらい作れなくたっていいじゃないか」









「花嫁衣裳のお話が、
  花嫁修業のお話になっちゃってますねー」








「でも、面白いので問題ありません」
















   



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09/12/31