
「さて、今年最後の着せ替えは、
「おぉー!
「まったく、こんな物……私が着ても意味はないだろうに」
「じゃあじゃあ、わたしも着てみたい!」
「……駄目だ」
「ええ〜!?」
「ほ、ほら、一応私が色々着てみる企画な訳だし。
「どう見ても、胸は入りそうにありませんしねぇ」
「う、うるさいっ!」
(……さっきまで、あんなに嫌がってたのに)
「いいなー、シェルロッタだけ花嫁衣裳、いいなー」
「やっぱり、憧れちゃいますよねー。
「え? ボク!?
「何、そんなに気にすることもあるまい。
「そうそう、シェルロッタのゆーとーり」
「シャク・シィなんかもう、明日着てても可笑しくないじゃない?」
「すでに相手が……ねぇ?」
「――っ!」
「そ、それはいくらなんでも無理だよー。
「……」
「……ダメ、だよね?」
「当ったり前だー!
「うぅ……ちょっとはできるようになったもん」
「上達しているのは認めるが、
「……あの子におにぎりを作るたんびに、
「い、いや、それはだって、
「……」
「……別に、ご飯ぐらい作れなくたっていいじゃないか」
「花嫁衣裳のお話が、
「でも、面白いので問題ありません」