「通常の方は、ここまでですわね」
「しかし……予想以上に滞ってるね。
大丈夫なの? このままで」
「元々は、シェルロッタの絵を使いまわして、
生産力を上げよう、って考えもあったのにね」
「なんでも、絵の描き方が日々変わっているから、
前の絵に追加していく描き方だと、違和感がでちゃうそうですよ。
描き直したり、手を加えていて時間が掛かったりとか……」
「……阿呆だろ」
「最初から描き直したほうが、案外早かったりしてー」
「本末転倒だな」
「……こんな感じの超低速ですが、
企画自体はまだまだ続けるつもりです」
「どうかまったりと、お付き合い下さいませ!」
「ここ以外のコンテンツも、ちゃんと考えてはいますので
どうかよろしくお願いします」
「出来なかったことも、最終的にはちゃんと終わらせたいと言っていましたので、
なにとぞ、お待ちくださいー」
「いーーーーやっ!、
絶対無理だな」
「……シェルロッタ、
気持ちはわかるけど、さぁ」
「うるさい!
お前にっ……お前に!、
いい年して着せ替え人形にされる女の気持ちがわかるかっ!?」
「……ごめん、ぶっちゃけよくわかる」
「!?」
「そりゃそーよねー、
ホクトたちはプレイヤー・キャラだもの」
「訳のわからない服を着せられて、
お立ち台に上らせられるのなんて、しょっちゅうですものねぇ」
「大半は、お前とアカハラの所為じゃないか!」
「わたしは好きだけどなー、お立ち台。
みんなでタワー作って回ると、なんか楽しいじゃん」
「いいですよねー、くるくるするのは」
「……」
「……」
「……すまない」
「……いいよ、気にしないで」