FFCCEoT小説 あとがき代わりの座談会

< 一章書くだけでどれだけ掛かってるんだよ 編>





「……ようやく終わったな」









「終わったねー」









「……終わったというより、むしろ始まったんだけどね」









「しかたありませんわよ。
 ほんの序章だけなのに、管理人がぐだぐだで、
 完成するのに一ヶ月近くも掛かってしまいましたもの」







「本当なら、サイト公開と同時に
 完成してるはずだったのにね」








「……おかげで、
 サーチエンジンの登録に支障が出たしな」








「ありましたわねぇ、そんなことが(笑)」









「小説がまだ出来てないのに、タグを入れようとしたから、
 怒られちゃったんだよね」








「じつに滑稽でしたわね」









「あの……その辺の話は置いといて
 とりあえず、あとがき、始めませんか?」








「そうだな、あまりこれに時間を掛けると、
 またサイトを更新するのが遅くなる」








「だね」









「では、始めましょうか」













「ええと、この小説は、
 管理人の考えるEoTの世界を表現した文章です」








「登場キャラや細かい設定には、
 管理人の想像や妄想が、多々入っています」








「ですので、
 その辺りを考慮してお読みくださいませ」








「……そういったことは、
 もっと早くに話しておくべきじゃないのか」








「こ、今回は物語の始まり、第一章として、
 僕たち四人の出会いに焦点を当てています」








「成人の儀式からじゃないんだよね。
 なんでだろ?」








「……なんとなく、だそうだ」









「……ありゃー」









「まあ、感覚だけで文章書いてるような人間ですものね。
 なんとなく冒頭のシーンが思いついて、
 主人公ではなく、仲間の視点から始めてみたそうですわ」







「と、ゆーより、
 ほとんどセンの視点だったよね」








「……それは自分も思ったな」









「あとさー、なんでコウスイの名前は
 最後の方まで出てこなかったの?」








「アレは地味に面倒でしたわねぇ。
 『クラヴァットの少年』とか、『彼』とか、
 見ててやきもきしますわ」







「……なんでも、
 一番最後に、互いに名乗るところを持ってきたかったそうです」








「……そういった変なこだわりを優先するから、
 ごちゃごちゃした文章になるんだろうが」








「……」









「……ごちゃごちゃといえば、
 今回の小説だけを見ても、まるで統一されていませんわね」








「? なんのこと?」









「ああ、いくつかの単語の話か」









「ええ、そうですわ
 『いう』や『すべて』などや、一部の難解な言葉を漢字で表すべきかどうか。
 作者の勉強不足も相まって、ごちゃごちゃになってますわね」







「それに書式の問題もあるな。
 htmlで小説をどう公開するのか、
 ちゃんと決まってはいないようだぞ」







「そこは……その……
 後々修正するということで……」








「……ちゃんとできるのかなぁ?」









「……さあ?」









「……望みは薄いな」









「……」









「……さて、後何かありますかしら?」









「あ! はいはーい!」









「はい、シャク・シィ」









「あのさ、微妙に気になったんだけど、
 結局『ギルド』ってなんなの?」








「あー……えーと……」









「……本来なら『組合』だな。
 冒険者をまとめる大きな機関であるはずだが……」








「管理人のイメージでは、個人を中心にした集まりも
 『ギルド』みたいですわね」








「『世界樹』の影響かな?」









「十中八九そうでしょうね」









「で、つまりはコウスイが一つのギルドを管理していて、
 私たちがそのメンバー、ってことだよね」








「う、うん、作中ではそういった表現になってるね
 ゲームの方もそれでいいのかはわからないけど……」








「まあ、今後も、
 かなり独断的な解釈によって、この小説は成り立っていくでしょうしね、
 あまり気にしていてもなんですよ」







「……今後がちゃんとあるのか?」









「あ、ええと、一応連載のつもりみたいです」









「完結させる気もあるみたいですけどねぇ。
 実際のところはどうなる事やら」









「このまま、ストーリー通りに進むのか、
 間、間を切り取って書いていくのかも、わからないみたいだよ」








「始まりからコレだからな。……先が思いやられるぞ」









「EoTの小説を書いていたら、
 昔書いて放置していた初代FFCCの小説も何とかしたくなった、
 などとほざいておりましたわね」







「まあ……元々そっちが先にあったわけだし……」









「……不安要素しか出てこないな」









「まあ、とりあえず、
 これからもコツコツ続けていくということで!」








「御覧の皆様は、
 どうか気長にお待ちくださいませ」








(……御覧の皆様がいるのか?)









(……そこは、あの、……一応ということで)









「あ! そういえば!」









「どうかしたの?」









「この小説ってさ、四人しかいないの?」









「……ああ、ホクトたち他の四人の出番はないのか?
 ということか








「うん、そう」









「そうですわね……現状、本編とした方には
 残りの四人の出番は無いようですわね」








「ええー!? 初代で書いた奴は、
 無理矢理八人以上出てきたのに?」








「初代のFFCCは明確なストーリーがないからな。
 キャラ同士の物語に重点を置いた結果、
 登場人物が多くなったのだろう」







「むー」









「けど、ストーリーとは関係ない短編とかなら、
 登場人物を代えたり、設定も変更したりするだろう、
 って言ってたよ」







「……つまり、ちゃんと考えてはいないということか」









「……」









「……」









「……そうそう、ホクトたちのことで思い出しましたわ」









「?」









「小説がとりあえず形になったということで、
 四人からメールが届いておりますの」








「……めーる? 手紙のことか?」









「では、読み上げますわね」












『小説かんせー、おめでとーございますー。
 よかったですー、安心ですー。
 皆さん無理せずに、これからもがんばってくださいねー』







『おーっす、やっと小説できたらしいな。
 とりあえず面目は保てたってことで、
 よかったよかった』







『ハチミツ酸がまるで足りない。
 後であるだけ送ってくれ』












「……あの、一人だけ件名間違ってません か?」









「この三人はまとめって送ってきたので、
 件名は統一されてますわよ」








「……なんかほほえましいねー」









「……どこから突っ込んだものか……」









「……ん? ホクトはどうした、
 ないのか?」








「ちゃんとありますわよ、ただ長文なので、
 別に送ってこられましたわ。……これですわね」











『前略。なんとか小説が出来たそうだね、おめでとう。
 ボクらの出番はないみたいだけど、
 無事に完結することを心から願っているよ』







『書いてる人間が、人間だからね、
 苦労してると思うけど、がんばってほしい』








『……』









『……さて、本題に入ろうか。
 そっちに今、ここ数日小説とあとがきを、
 あーでもない、こーでもないとやっていた張本人がいると思うのだが――』







『一段落して羽を伸ばしてるそいつの首根っこを押さえて、
 紐で縛ってダンボールに詰めたら、こちらに郵送してほしい』








『近日中に完成させると言っておきながら、
 未だにキャラ紹介が終わっていないせいで、
 ボクたち二軍は無意味に待機状態なんだ。
 おかげで、様々な支障が出ている』






『ネタがないとか、方向性を見失ったとかのご託は聞き飽きた。
 無理矢理にでも作らせるので協力してほしい』











「――だ、そうですわ」









「……」









「……」









「……」









「……」









「……少しずつがんばりますので」









「どうか皆さん、見捨てないでください」
















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(09/04/10)