
「ですねー、クロエリさんなんでも知ってますもんねー」

「ただ単に、知識があるだけではないがな」

「まーたしかに、そこまでやるか!?
ってほど、色々考えてるもんな」

「あらあら、そんなことはありませんわよ」

「それに、僕たちのこともよく気づかってくれるし、
何度も助けてもらってるよね」

「かゆいところに手が届くよねー」

「あらあら、まあまあ」

「……だが問題は」

「……それらのすべてが、
自分の快楽のためにむいている、ってことだよね」

「ですわねぇ」

「自分で言うなっ!」

「……この性格だからなー」

「でもでも、ある意味、裏表のない性格ですよね?」

「……裏しかないのは、どうかと思うよ」

「うーん、個人的には好きなんだけどなー」

「シャク・シィとは、うまが合うんですけどね」

「ねー♪」

「……なんでなんだろう?」

「クロエリさんはー、裏だけでー、
シャク・シィさんはー、表だけだからですかねー?」

「つーか、基本的に、
シャク・シィは誰とでも仲良くなるからなぁ」

「だが、その中で、
特にクロエリと親しいのは確かだぞ」

「シェルロッタも心配してたよ」

「確かに、少し気がかりだな」

「まー、今後クロエリみたいな性格になっても、
そーゆーセルキーが好きだ!
って、人もいるだろーしな。
需要は問題ないだろ」

「需要ってなんですか?」

「あー、えー、それはー……」

「……そろそろ名前の由来にいくか」

「一人ずつ感想を言う、
という構図もすっかり崩れたな」

「やってみたら、案外時間掛かったからね」

「クロエリの名前は、鳥からとったんだっけ?」

「ですわね。
今回ユーク族の名前を、管理人は鳥類からとってきましてね。
私の場合は、クロエリハクチョウからのものですわ」

「白鳥、ねぇ……」

「腹の中、真っ黒なのにな」

「だから、クロエリなんだろな」

「でも、あんまりはくちょうっぽいお顔じゃないですよね」

「なんだろ?
すずめとか、ふくろうとか?」

「まあ……鳥の名前を調べていたところ、
たまたま色の名が含まれていて、使えそうなのを見つけたらしい。
白鳥かどうかには、さしたる意味はないだろう」

「けど、あれだよね」

「?」

「あれか?
俺やクロエリの名はユーク族っぽくない、ってことか?」

「あー、それそれ」

「一応のところ、我々全員、和名ですからね。
セルキーやリルティはそれらしくできますけど、
ユーク族では……ねぇ?」

「クロエーリ、じゃダメですかね?」

「アーカハーラとかね」

「……だめだろ」

「……それっぽい気はするけどね」

「そうだ、そうだ。
クロエリさんのキャラは、変更なかったんですかー?」

「まっったくございませんでしたわ」

「……だろうな、お前は」

「クロエリもセンと同じで、初代の頃からの流用らしいな」

「どうしてこう、
むやみにキャラ設定だけが、多々あるんだろうな」

「……趣味、かなぁ」

「……けど、それってつまりさー」

「あん?」

「センとクロエリの関係は、
ずぅっっと変わってない、ってことだよね?」

「――っ!」

「――っ!」

「――っ!」

「……あー」

「……そういうことになるな」

「あらあら、まあまあ」

「……」

「……あら?」

「おいおい、
センの顔グラ、入れ忘れてるぞ。
ちゃんと作れよな」