FFCCEoT座談会

<キャラ紹介 編>




<シラ・ハ>
セルキー♂






「次は……シラ・ハか」









「我らがギルドの誇る、道化者だな」









「ちょっ!? 間違ってないけど、
 その言い方はどーなのよ!?」








「……間違ってないんだ」









「うん。オレっち、自分のことよくわかってるから。
 ポジションも、理解できてるから」








「ほぉ、ぜひその理解のほどを示して欲しいな」









「まあ、あれだ。ギルドにおいて、ムードメイカーから、
 ツッコミ役までこなすオールマイティーな存在だな」








「若いのが多いウチのギルド内で、実は少し年上。
 けど、立ち位置的には親しみやすい先輩と言えるだろう」








「が、実際にはそういった点は軽視され、
 殴られたり、チャージブレイクをかまされたり、
 やたらと猫娘に目の敵にされたりと、
 不憫なヤラレキャラの方が定着しております」






「……」









「……」









「……流石だ、流石だなシラ・ハ。
 お前ほど、見ていてつらい男を、俺は知らない」








「おいおいアカハラ。そんなこと言っちゃうと、
 打ち出の小槌だけ持って、
 ボォォォスラァァーーーシュッッ!に
 一人で特攻かますよ?」






「いってらっしゃい」









「いってきまっす!」









「シラ・ハっ!?
 お、落ち着いて!」








「ええい、離してくだされコウスイ殿!
 どうか某に、自ら引導を渡させてくだされー!」








「シラ・ハーーーー!?」









「……やれやら」









「だってよ……だってよぉ」









「なんでオレの時だけ、
 野郎四人しかいねぇーんだよぉ!」









「それは……そのぉ……」









「ホクトの一件で女性陣が出てってから数十分、
 いまだに帰ってこないな」








「……時折、遠くの方で爆発音などは聞こえてくるがな」









「とにかく! 何かやったところで、
 シャク・シィの跳び蹴りも、
 ホクトのトマホークブーメランも飛んでこない。
 そんな状態で、オレはいったいどうすればいいんだ!」






「ちょ、シラ・ハ!? 言ってることがいまいちわかんないよ!?」









「……なんだかんだで相手してくれる奴らを失ったことで、
 己のアイデンティティーをも見失ったか」








「だが確かに、この四人だけでは話が進まんな。
 早々に戻ってくればいいが――」








バタンッ!


「たっだいま〜!」









「ただいまですー!」









「むっ」









「おっ」









「みなさん、お待たせいたしました」









「……」









「で? 結局どうなった」









「えっとですねー、
 女の子同士だけの秘密ということで、
 しっかり教えてもらいましたー」







「いやー可愛かったよ、
 ホクトのごにょごにょ具合」








「シェルロッタに勝るとも劣らないものでしたね」









「……」









「……なるほどな。
 おい、ホクト」








「……なんだよ」








「後で、何言ったか教えろ」









「……絶対、ヤダ」









「……」









「……」









「さてさて、進行状況はどうなっていますかしら?」









「……一応、シラ・ハの紹介に移ったのだが……」









「どうせあんただって、姉御とか、セルキー娘とか、
 セレブちゃんとかの方が大事なんでしょ!?」








「そんなことないよ! ちゃんとシラ・ハのことも考えてるよ!」









「!?」
 








「……修羅場?」









「あ、シラ・ハと修羅場って、ちょっと似てるね」









「……そうだな」









「あらあら、なにやら楽しげなことになってますわねぇ」









(……セレブもなのか?)









「で、止めなくていいわけ? この二人の暴走を」









「まあ、暴走といっても、
 コウスイはシラ・ハに引きずられてるだけであって、
 そのシラ・ハも、わかっててやってるからな」







「え!? シラ・ハさん、わざとやってるんですか!?」









「おそらく、な。あいつも役者だ、
 場を盛り上げるためなら、何でも演ずる男だからな」








「それは役者というより、芸人じゃないのか?」









「そっかぁ……いっつもお馬鹿なことばっかやってるから、
 てっきり、そーゆー人だと思ってた」








「そうですわねぇ、
 自分の欲望に忠実なのは確かだと思いますわ」








「……それはお前のことだろうが」









「あら嫌ですわぁ、わたくし、
 そんなあからさまに、はしたなくわないですわよ?
 おほほほほほほ」







「あら、あたくしだって常々自重してますわよ?
 にょほほほほほほ」








「おい、いきなり湧いて出てくるなよ」









「いや、そろそろまじめにやらんと不味いかなぁと。
 オレ的にも、コウスイ的にも」








「おーい、コーウスーイ!」









「シラ・ハさんはこっちですよー!」









「……はぁ、よかった。
 いきなりジャンプしたかと思ったら、
 どこにも見えなくなったから、びっくりしたよ」







「はっはっは、まだまだ甘いな。
 そんなことでは姉御には勝てんぞ」








「……シェルロッタには一生勝てないと思う。
 けどなにより、勝ちたいと思ったこともないよ」








「ま、それはさておき。全員集まったんだ、
 さっそくオレについての、忌憚のない意見を聞こうじゃないか」








「……忌憚のない、ね」









「う〜ん、そうですねー」









「シラ・ハさんはー、時々言動や行動が、
 カノにはよくわからなくなることがありますー」








「……ダメ出し?」









「とにかく、お前とアカハラは扱いに困るんだよ」









「同系列に扱われるのは心外だな。
 オレとあいつでは、趣味思考が大きく異なる」








「だな、どちらかってーとアカハラは、
 露出控えめの方が好みだもんな」








「だがまあ、シラ・ハとよくつるんでいるのは、確かだな。
 メンバー内で、あれほど白熱した議論が出来るやつは
 他にいない」







「……お前らなぁ」









「……シラ・ハって、
 そーゆーの好きだよねー」








「自他共に認める、女好きですから」









「……自分で言うな」









「しかしそう言うわりには、私たち女性陣に
 そういったアプローチを仕掛けたことはありませんわね?」








「セクハラ発言で、ホクトやシェルロッタに
 叩きのめされることはよくあるけどね」








「いや、あのね、女の子が好きだからって、
 そんな節操がないわけじゃないのよ?
 ウチのギルドはべっぴんぞろいだとは思うけど、
 あんま身内で関係持つと、色々面倒なことになるし」






「……」









「……」









「なんだかんだで、ここは居心地いいしな。
 和を乱したくはねぇんだよ」








「なるほど、職場恋愛はしない主義ですかー」









「しないっつーか、ここだとぶっちゃけ見込みない?」









「で、でも、シラ・ハって、
 結構女の人に声を掛けられたりしてるよね」








「この村では、お前の一人勝ちだけどな」









「……いや、あの」









「村のみんなだけじゃないよ。コウスイ、
 牛さんとか、プチムーバとか、
 銀色でくるくる空を飛ぶおなべの蓋とかにも人気だよ」







「……」









「そーいえばこの前ですねー、
 カノとホクトさんがオーダーメイドを頼んでいて、
 その間、シラ・ハさんとアカハラさんは――」







「橋の上でぶらぶらしてたな。
 そしたら、クラヴァットとセルキーの女二人が、話しかけてきたな。
 一緒にクエストでもどうか? ってな」







「あらあら、お若いですわね」









「いや、この話はな、オチが見事でよ。
 しばらく話してると、二人が戻ってきたんだけどな。
 そしたら彼女たちがホクトを見てだな――」







「――っ!」









「ほぶぅっ!」









「……体崩し、か」









「紹介中のキャラを気絶させてどうする。
 やるなら終わってからにしろ」








「……悪かったな」









「……どうしよう、休憩入る?」









「うーん、大丈夫じゃない?」









「……しかたありませんわね」









「シラ・ハ、イリーナがメイド服姿で洗濯物を干してますわよ」









「はっはっは、クロエリさん、
 このシラ・ハ、その程度では釣られませんよ」








「おぉー、一瞬で復活しましたー、流石ですー」









「とりあえず、あれだ、
 袖をめくりあげてるとこがポイント高いよな」








「……」









「その意見には賛同できるが……
 しかし、お前は相変わらずイリーナにご執心だな」








「何をゆーか、オレは村の女性陣、全員好みだぞ?」









「……思いっきり節操ないじゃないか」









「……でも、みーんなコウスイ大好きだけどねー」









「……そーなーんだーよねー」









「……」









「……さて、そろそろ名前の由来にでも入ったらどうだ?」









「ほいよ、オレの名前はアレだ、
 ちょっと他のメンバーと違うんだよな」








「? どーゆーことですかー?」









「他の奴は梨の品種名だったり、動物の名前の一部だったりするけど、
 オレだけ慣用句からなんだよ」








「あぁ、白羽の矢?」









「そ、シャク・シィがラケットつながりなんで、
 オレは弓つながりでいくことになったんだけどな……」








「物の名前で、いいのはなかったの?」









「弓のパーツ名なら、ヒノ・ワとかがあっただろうに」









「んー、どうもしっくりこなかったみたいだな。
 ちょうどその時期、TVで炎上編とかやってたし」








「んで、弓から連想される言葉で、白羽の矢が出てきて、
 シラ・ハになったちゅーわけだ。
 ……ま、オレとしてはバズーカ系のほうが好きなんだけどな」







「でもさ、ド・キューウとかでもよかったんじゃない?」









「ボゥ・ガーンとかはどうでしょうかー?」









「……勘弁してください」









「……しかしなんだな」









「どうかした?」









「いまさらだが、シラ・ハは……よく喋る男だな」









「うん、そうだね……」









「口は禍の元、というのを地でいってますからねぇ」









「雉も鳴かずば撃たれまい、とかな」









「だから! いきなり出てくるなよ!」









「ま、なんだかんだで順調に進んだんじゃないのか?」









「……ムードメーカーなのは確かだよね」















<コウスイ / クラヴァット♂>

<シャク・シィ / セルキー♀>

<セン=シュウキ / リルティ♂>

<クロエリ / ユーク♀>


<ホクト / クラヴァット♀>



<カノコ=ユリ / リルティ♀>

<アカハラ / ユーク♂







<全員集合 編>

<総員解散 編>


<gallery>